姫のブログ　［フラメンコダンサー時枝典子］

07/07/08:33 [PR]

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

06/08/22:35 映画上映会に行って来た。

石原雪子監督「ハンドバッグ」
電車が入って来る映像で始まり、お互いの到着をメールで知らせる。
「ハンドバッグ持って来た？」
けっして若くはない太り気味の男性。
後ろ向きに立つ男性の背中に高校生の女の子が手を這わせてそしてお互いの手をからめたと思ったらそれは踊りの始まり。
駅のコンコースでアルゼンチンタンゴを踊る。

柔らかくそして直線的。
エロティシズムの塊なのに凜として。
欲望の塊なのにとても自然体で。
自分がまるで踊っているような気持ちになってきらた突然音楽がやんだ。
突然「はっ」と驚いた顔になった彼女が彼から離れて去っていく。
かなり省略してるけど…。
7分と短いけどその短さが逆に心に鮮明に「跡」をつけた。
二人の出会いは出会い系サイトかもしれない。
ハンドバッグを貰う代償に彼と踊る。
でも最後はハンドバッグおいて行ってしまう。
彼女はきっと自分ではない自分を演じて彼と踊る。
そして踊るうちに素の自分になっているのに気付いて去って行ったのでは。
踊る前の自分は好きじゃなくて、踊るうちに嫌いじゃない自分を発見したのだと。
気付かせたのは多分彼の優しさ。
と、勝手な解釈をしました。

監督の石原雪子さんは太鼓の仲間。
今日は彼女のお母さんの作品も上映されましたが、それはまた後日。

この映画を観て久し振りに「自分を大切にしよう。」と思った。
自分の事大切にしないと他の人にも優しくなれないし、自分の事を好きでいないと自分を大切になんて出来ないよね。

明日は太鼓。